金子三勇士(ピアノ)

ロマン派の名曲を楽しいトークと共に

©Ayako Yamamoto
 デビュー以来、たえず注目を浴び続け、近年ますます勢いに乗るピアニスト金子三勇士。華々しいテクニックと音圧の効いた豪快な響きを披露する金子の昨今のパフォーマンスは、19世紀のピアノ音楽がもつヴィルトゥオーゾ的な側面を際立たせ、これまでクラシック音楽やピアノリサイタルとは縁の薄かった聴衆をも魅了している。
 そんな金子が杉並公会堂のリサイタルで披露するのは、ショパンの革命のエチュード、幻想即興曲、リストの愛の夢、ラ・カンパネラ、そしてシューマン=リストの献呈など、ロマン派の王道とも言えるピアノ作品だ。得意のリスト作品からは「物思いに沈む人」を組み込むなど、内省的な影を落としてコントラストをつける。多くの人たちが「聴いたことのある」作品群を、いかにフレッシュに喜びと驚きをもって届けるか。低音ヴォイスで語る曲間の解説を含め、金子のユニークなステージが繰り広げられることだろう。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ 2017年6月号から)

6/21(水)19:00 杉並公会堂
問:杉並公会堂03-5347-4450 
http://www.suginamikoukaidou.com/