マエストロ渾身の熱き響き
…と、“熱”ばかりを強調してきたが、近年の小林の表現は熱気のなかに味わい、円熟味が増していて、この公演も懐深く厚みのある演奏で作品の真価を伝えてくれるはず。この会場を本拠とする東京都交響楽団も、指揮者の意図を十全に汲み取った演奏に長けており、最良の意味での“熱演”が期待できる。8月こそ熱い演奏を浴びて夏バテも吹き飛ばしたい。水分補給は忘れずに。
文:林 昌英
(ぶらあぼ 2017年5月号から)
8/2(水)19:00 東京文化会館
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp/