今年の10月に、ルツェルン祝祭管弦楽団(LFO)が11年ぶりに来日する。クラウディオ・アバドらが創設したLFOの音楽監督に、リッカルド・シャイーが2016年に就任。今回はシャイー就任後初の来日となる。
日本ツアーに先駆け、ルツェルン・フェスティバルの芸術総監督ミヒャエル・ヘフリガーが3月29日に都内で記者懇親会を行い、以下のように語った。
「シャイーのLFO音楽監督就任に、驚かれた方も多いかもしれませんが、アバドの後には彼以上の適任者はいないと考えていました。正式にシャイーに音楽監督就任の提案をしたのが15年7月、その3週間後には契約書にサインをしてもらいました。16年夏、シャイーはマーラーの交響曲のうち、アバドが唯一LFOで指揮していなかった第8番を演奏し、彼に最大限の敬意を表したのです。LFOは欧州主要楽団の首席奏者や名だたるソリストたちなどにより、一夏だけ結成されるユニークなオーケストラで、アーティストたちが音楽作りに没頭できる環境が整っており、高い評価をいただいています。今秋には、オール・シュトラウスや、ストラヴィンスキーなど新しいプログラム携えて来日できることをシャイーともども楽しみにしています」
(ぶらあぼ2017年5月号より)
*ルツェルン祝祭管弦楽団の来日公演の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
KAJIMOTO
http://www.kajimotomusic.com/