ショパンのワルツと、創作の源となった作曲家たちをテーマに
日本ショパン協会が主催する「ショパン・フェスティバル 2017 in 表参道」が、今年もカワイ表参道「パウゼ」で開催される。今回は「ワルツ」を中心とする魅力的なコンサートが並ぶ。
初日5月22日の夜は「レクチャーコンサート」。青柳いづみこと楠原祥子が「ショパンのワルツ〜大衆娯楽から芸術へ」と題し、ワルシャワ時代、ウィーン時代、パリ時代初期・中期・後期に分けてワルツを紹介する。23日のリサイタルは菊地裕介。ショパンの2曲の華麗なる円舞曲に、シューベルト、ラヴェル、リスト、シューマンのワルツを対峙させる。24日の夜は白石光隆が、プーランク、吉松隆、ビル・エヴァンスらのワルツを交えてプログラミング。25日のリサイタルは、中桐望が「ワルツが描く恋物語」と題し、ワルツの他にバラード第3番やリストの「ウィーンの夜会」などを披露。26日に登場の青柳晋は「オール・ショパン・プログラム〜中期以降の傑作群」とし、前奏曲、舟歌、ノクターン、幻想ポロネーズ、ソナタ第3番など聴き応えある曲目を揃える。最終日のリサイタルは花房晴美だ。「時代と世界を舞曲はめぐる〜ショパンにはじまる名曲の系譜〜」と題し、子守歌やスケルツォと併せ、ラヴェル、マスネ、ファリャ、ストラヴィンスキーらの多彩な作品を聴かせる。
連日、12時からはランチタイムコンサートも。期待の若手(松橋朋潤、近藤愛花、西原瑠一、高橋優介、小竹島紗子、ウーカシュ・クルピンスキ)の演奏にも注目だ。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ 2017年5月号から)
5/22(月)〜5/27(土) カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
問:日本ショパン協会03-3379-2803
http://chopin-society-japan.com/chopin-festival2017/