名楽団の若きリーダーの才腕を知る
2015年4月から東京フィルのコンサートマスターを務める依田真宣は、ソリストとしても見逃せない存在だ。東京芸大在学中より主要楽団のゲストコンマスに招かれ、これまでに仙台フィル、東京フィル、東響等で協奏曲を演奏。サントリーホールのチェンバーミュージック・ガーデン、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管、紀尾井シンフォニエッタ東京に度々出演し、14年から横浜シンフォニエッタのコンサートマスターも務めている。この経歴は間違いなく実力者のもの。リサイタルも東京文化会館等で開催し、今年1月には東京オペラシティの『B→C』で成果を挙げたばかりだ。
そして今回は、Hakuju Hallの『スーパー・リクライニング・コンサート』に登場。ソリストとして活躍するのみならず、堤剛をはじめ内外の名演奏家達から絶大な信頼を寄せられているピアニスト、須関裕子と共に、モーツァルト、ストラヴィンスキー、ラヴェル等の名曲を披露する。これは休憩なし1時間のくつろげる公演。若き名手の妙技に触れる絶好の機会だ。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ 2017年5月号から)
6/9(金)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
http://www.hakujuhall.jp/