第3回 レゾナンス〈鎌倉のひびき〉コンサートシリーズ2017

古都で楽しむ名手たちのアンサンブル

春の古都・鎌倉で音楽を。この街の財産ともいえる寺社などを会場としたコンサートシリーズが行われているのをご存知だろうか。「レゾナンス〈鎌倉のひびき〉」と題されたこの小さな音楽祭は、マーラー・チェンバー・オーケストラの首席オーボエ奏者として活躍する吉井瑞穂を中心に、市内出身の有志たちが立ち上げたもの。3回目となる今年は、4月に室内楽コンサートなどが行われる。
注目したいのは、鎌倉市街を抜けた奥地にあり、吉井が「街でも有数のパワースポット」と称賛する覚園寺(かくおんじ)でのコンサート(4/16)。吉井のオーボエ、ベルリン在住のヴィオラ奏者である赤坂智子、そしてオーケストラとの共演など多彩な活動をしている箏の片岡リサが、未知のサウンドを創造する。東京交響楽団の首席トランペット奏者を務める佐藤友紀を中心に、ソリストとして活躍する原博巳(サクソフォン)、名匠レオンハルトも絶賛した高橋博子(ハルモニウム)という、これもまた新しい響きが生まれそうなトリオによるコンサート(4/29、鎌倉女子大学二階堂学舎)も刺激的だ。さらには、吉井と佐藤に加え、メゾソプラノの波多野睦美、ハープの吉野直子、ファゴットの福士マリ子が揃うコンサート(4/30、カトリック由比ガ浜教会)では、この5人による新作初演も含めたプログラムを。
レゾナンス(共鳴)という名にふさわしい、場(空間)と音楽の不思議な愉悦に惹かれる方は、ぜひ鎌倉へ。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ 2017年4月号から)

4/9(日)〜4/30(日) 覚園寺、鎌倉女子大学二階堂学舎、カトリック由比ガ浜教会、鎌倉ギャラリー 他
問:レゾナンス実行委員会0467-22-5131
※コンサートシリーズ2017の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
http://resonance-kamakura.com/