ギンザ ブックカフェ コンサート Vol.3 堀江敏幸×大萩康司 「ギターと本のある風景。」

 音楽に造詣が深い作家が、演奏家と一緒に愛する音楽の世界に誘う王子ホールの注目企画。2015年の平野啓一郎と福間洸太朗(ピアノ)による「ショパン」、16年の江國香織と上森祥平(チェロ)&三和睦子(チェンバロ)による「バロック」に続く、待望の第3弾「ギターと本のある風景。」が4月に開催される。
 堀江敏幸はパリ第3大学での博士課程を経て1995年に小説家デビュー。これまでに数々の文学賞を受賞し翻訳にも定評がある旺盛な執筆活動を続ける傍ら、2007年から早稲田大学文学学術院の教授も務める知性派。一方の大萩康司もパリのエコール・ノルマル音楽院で研鑽を積んだ俊英。そんな二人が案内してくれる今回のコンサート、第1部では(恐らく)双方にとってゆかりの街、パリの話などを交えた堀江のトーク・ステージ。第2部では堀江選曲のフェルナンド・ソルや武満徹、イルマルなどを大萩の演奏で披露する。とりわけステージでの演奏は初めてというバッハ「リュート組曲 BWV995」は必聴だ。そして第3部では二人によるクロストークも楽しめる。
文:東端哲也
(ぶらあぼ 2017年4月号から)

4/29(土・祝)14:00 王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990
http://www.ojihall.jp/