第458回 日経ミューズサロン ダニエル・オッテンザマー(クラリネット)

クラリネット界の貴公子のサウンドに酔う

©Julia Stix

 時に甘く、時に饒舌に。クラリネットという楽器が持つ、多彩な魅力を表現し尽くす、変幻自在のプレイで、世界中の聴衆の心を捉える、ウィーン・フィル首席奏者のダニエル・オッテンザマー。クラリネット界を牽引する貴公子が、日経ミューズサロンに登場、選りすぐりの名曲を届けてくれる。
 父エルンストは長く“ウィーン・フィル不動の首席”として活躍、弟アンドレアスもベルリン・フィル首席を務めるという、音楽の街ウィーンが育んだ、クラリネットの名家の出身。ダニエルは、2009年からウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場の首席を務める一方、ソリストとして、世界中の一流楽団や演奏家とも共演を重ねている。
 今回のステージは、ピアノの村田千佳と共演。ベートーヴェン「モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より『お手をどうぞ』による変奏曲」やロッシーニ「序奏、主題と変奏」、ストラヴィンスキー「3つの小品」、ドビュッシー「第1狂詩曲」など多彩な作品に、自作「アーティへのオマージュ」を添える。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年3月号から)

3/13(月)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com/

  • La Valseの最新記事もチェック

    • エリーナ・ガランチャ(メゾソプラノ)| いま聴いておきたい歌手たち 第14回 
      on 2020/03/25 at 06:59

      text:香原斗志(オペラ評論家) ハングリー精神とテクニック 忘れている人、あるいは知らない人も多いのではないだろうか。2003年11月、新国立劇場で上演されたオッフェンバック《ホフマン物語》にエリーナ・ガランチャは出演し、ニクラウス/ミューズを歌っていた。もちろん、低域から広域までのなめらかな声と豊かな感情表出で強い印象を残したけれど、まだ圧倒的な歌唱とまでは言えなかった。 03年は、ガランチ [&#8230 […]