4月3日より東京・東急シアターオーブにて上演されるミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN -雨に唄えば-』の記者会見が1月24日、東京都内で行われた。会見には主演を務めるアダム・クーパーと、ゲストとして本作の大ファンと公言する女優の天海祐希が登壇した。
(2017.1.24 東京都内 Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)
ミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN -雨に唄えば-』は、ミュージカル映画の傑作『雨に唄えば』(1952年公開、ジーン・ケリー主演)をもとに、2012年、ロンドンのウエストエンドで製作された。物語は、ハリウッド映画がサイレントからトーキーへと進化、変貌する時代に、ブロードウェイを目指す作家と俳優のサクセス・ストーリーと映画製作の舞台裏を描いている。
映画公開後、世界中で繰り返しミュージカル化されてきたなかで、本作は決定版と称されるプロダクション。2014年に11月に日本で上演された際、ウエストエンド版のオリジナルキャストであり、映画『リトル・ダンサー』(2000年)やマシュー・ボーンの『白鳥の湖』の出演で人気を博したアダム・クーパーが主演したことで話題となった。今回もアダム・クーパー他、メインキャストはイギリスオリジナルキャストで上演と、贅沢なプロダクションが再び実現する。
アダム・クーパーは本作について、「私にとって何度でも再演したいと思う特別な作品です。いつも心がけているのは“喜び”を体現すること。ダンスの中での感情を自分の身体で表現すること、この作品おいてはバレエ、ダンス、タップ、ジャズと自分が得意とするもの、それら全てを通して、表現する喜びを皆さんに伝えられたらと思っています。世界中でツアーをし、その都度どんどん進化している作品ですので、これからも進化するでしょう」と魅力を語った。
一方、アダム・クーパーの大ファンだと語る天海は「必ず観た方が幸せになれる作品。アダムさんの舞台姿は美しく、歌も素敵。力強く洗練されている踊りでアダム・クーパーさん最高!!何時間でも観ていたいです」と魅力を語るとともに、「アダムさんの指先からレーザービームが出ていると思いました。投げかけたアダムさんの手先が自分のところに飛んでくるような、ステージ全体の空気を動かしながら踊られて、私たちもそのビームに巻き込まれて心地よいです」と14年の来日時に客席から観た際の印象を語った。
劇中では、12トンの雨が降る中で踊るシーンがあるが、アダムは「水は全て頭に降ってきます(笑)。かなり滑るので転ばないように気をつけています」と語ると、天海は「衣装はお水を含むとものすごく重くなる。水を含んだ衣装を着ながらあれだけ軽やかに踊れる。(舞台の)経験がある者としてはすごいことだと感じる」と絶賛した。
【公演情報】
『SINGIN’ IN THE RAIN -雨に唄えば-』
アダム・クーパー特別来日 日本公演
2017年4月3日(月) 〜4月30日 (日) 東急シアターオーブ
脚本:ベティ・コムデン、アドルフ・グリーン
音楽:ナチョ・ハーブ・ブラウン、アーサー・フリード
演出:ジョナサン・チャーチ
振付:アンドリュー・ライト
舞台美術・衣裳:サイモン・ハイレット
出演:アダム・クーパー、ステファン・アネリ、エイミー・エレン・リチャードソン、オリヴィア・ファインズ 他
問 パルコステージ03-3477-5858
http://singinintherain.jp