クラシック・ヨコハマ 生きる 2017 New Year 若い命を支えるコンサート

各世代の代表アーティストを迎えての豪華なステージ

 毎日新聞社は1996年から小児がんと闘う子供たちを支援する「小児がん征圧キャンペーン『生きる』」を開始。イベントやチャリティコンサートの開催など、多角的に病気への理解と協力を訴えてきた。コンサートにはコンセプトに共感したトップ・アーティストたちが数多く出演してきたが、節目となる20周年の今回も豪華なゲストを迎え、これまで以上の華やかなステージに期待が膨らむ。
 まずはチェリストの堤剛。世界各地から招かれオーケストラとの共演やリサイタルを行っており、常に第一線で活躍を続ける、日本音楽界の“重鎮”だ。そしてピアニストの反田恭平。2012年の日本音楽コンクール第1位(男性では史上最年少)と聴衆賞を含む4つの特別賞を受賞し、精力的な活動を展開する今最も注目の音楽家のひとりだ。
 堤はチェロ協奏曲の最高傑作といわれるドヴォルザークの「チェロ協奏曲」、反田はピアニストの魅力が爆発する名曲、ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」を演奏する。さらに今回は、これまでトップクラスの演奏家を輩出してきた「全日本学生音楽コンクール」の今年度の入賞者も出演。これからの活躍が大いに期待される若き才能との出会いも楽しみだ。これらのソリストを強力にバックアップするのは、渡邊一正指揮の東京フィルハーモニー交響楽団。会場は響きの美しさが魅力の横浜みなとみらいホール。豪華出演陣の演奏を最大限に堪能できるはず。
文:長井進之介
(ぶらあぼ 2017年1月号から)

2017.1/15(日)15:00 横浜みなとみらいホール
問:神奈川芸術協会045-453-5080
http://yokohama.mainichi-classic.jp/