Noism2 定期公演『火の鳥』『ÉTUDE』

『火の鳥』(2012年)より/撮影:村井 勇
『火の鳥』(2012年)より/撮影:村井 勇
 金森穣が率いる、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の専属舞踊団「Noism」は、メインカンパニーNoism1と付属研修生カンパニーNoism2によって構成される。この夏、全国6都市で上演された劇的舞踊 vol.3『ラ・バヤデール―幻の国』には、Noism1に加えてNoism2も出演し、壮大なスケールの舞踊劇を繰り広げたのは記憶に新しい。
 Noism2にはプロフェッショナルな舞踊家を志望する逸材が集い、今シーズンは18〜22歳までの8名が所属している。Noism2を経てNoism1に昇格したり、海外でプロになったりと、ここでの修練を経て飛躍した踊り手は少なくない。普段は新潟県内でのツアーや新潟市内でのイベント出演を行い、定期公演も地元の熱心な観客を中心に毎回盛況である。
 今回の定期公演は二本立て。金森がNoism2のために創作し約5年ぶりに再演される『火の鳥』と専属振付家の山田勇気による新作『ÉTUDE』を同時に上演する。『火の鳥』はストラヴィンスキーの同題曲にのせた、白い仮面を効果的に用いた演出と黒の衣裳姿の群舞が印象深い佳作で評判をよんだ。メンバーを一新した上演にも期待できる。山田の『ÉTUDE』は「様々な振付のバリエーション=ÉTUDEを組み合わせた作品」だという。Noism2のリハーサル監督でもあり、日々メンバーに接している山田の視点が生かされたフレッシュな舞台となるに違いない。
文:高橋森彦
(ぶらあぼ 2016年12月号から)

12/16(金)〜12/18(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 スタジオB
問:りゅーとぴあチケット専用ダイヤル025-224-5521
http://www.noism.jp/