第455回 日経ミューズサロン チェコ少女合唱団「イトロ」 クリスマス・コンサート

最高峰の女声コーラスが紡ぐ聖なる調べ

チェコ少女合唱団「イトロ」
チェコ少女合唱団「イトロ」
 チェコ少女合唱団「イトロ」は、ボヘミアの古都フラデツ・クラーロヴェーを拠点に、国際的な活動を展開する女声コーラスの名門。1973年に創設され、6つの予備課程で学ぶ約500人から選抜されたわずか30人だけが、プロとしてステージに立つことが許される。ちなみに、グループ名はチェコ語で「朝焼け」を意味する。これまで数々の国際コンクールで入賞し、うち32回で優勝。ヨーロッパはもとより日本や中国などアジアでもツアーを重ねている。
 1977年から芸術監督と首席指揮者を務めるイジー・スコパルに率いられて、3年ぶり6度目の来日。ピアノの名手ミハル・フロバークの共演で、「きよしこの夜」「ジングルベル」「もろびとこぞりて」などクリスマスの名曲に加え、ドヴォルザークの新世界交響曲から「ラルゴ」、スメタナ「モルダウ」など故国チェコの名旋律も、たっぷりと披露する。「コーラスの歌唱様式に革新をもたらした」と絶賛された、究極のハーモニー。一足早いクリスマス・プレゼントとなりそうだ。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年11月号から)

12/5(月)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com