ウィーン・スペシャル・ガラ

ウィーン・フィル3人の首席による至高のモーツァルト

 2011年にウィーン・フィル170年の歴史で初の女性コンサートマスターに就任して、一躍“時の人”となったアルベナ・ダナイローヴァ。同フィルの首席ソロ・ヴィオラ奏者を務めるトビアス(トバイアス)・リー、首席ソロ・フルート奏者でソリストとしても大活躍のカール=ハインツ・シュッツと共に初夏の日本で、“夢の競演”を果たす。
 ブルガリア生まれのダナイローヴァは、バイエルン州立歌劇場管やロンドン・フィルのコンサートマスターを経て、08年にウィーン国立歌劇場管、3年後からはウィーン・フィルのコンマスも兼任し、“女人禁制”だった名門に、新たな歴史を刻んでいる。その一方で、美音と音楽性に恵まれた、優れたソリストとしても注目を集めている。
 そんな彼女を筆頭に、3人の首席奏者をソリストに迎えて、美しい音色を堪能するのが、『ウィーン・スペシャル・ガラ』。飯森範親指揮の東京交響楽団の共演で、ダナイローヴァはリーと共にモーツァルトの協奏交響曲を、シュッツがフルート協奏曲第1番を披露。さらに、飯森と東響が、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を添える。
 また、その前夜、名手たちは『室内楽の夕べ』にも出演。ベートーヴェン「セレナード ニ長調 op.25」など3人が顔を揃えての佳品はもちろん、ダナイローヴァが同じくソナタ第5番「春」、シュッツがシューベルトの「しぼめる花」による序奏と変奏曲、リーがブラームスのソナタ第2番と、ピアノの加藤洋之を伴い、それぞれのソロもたっぷりと聴かせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年5月号から)

ウィーン・スペシャル・ガラ
6/5(日)13:30 Bunkamuraオーチャードホール
問:サンライズプロモーション東京0570-00-3337
ウィーン・フィル トップメンバーによる室内楽の夕べ
6/4(土)19:00 東京文化会館(小)
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831
http://www.pacific-concert.co.jp