シルク・ドゥ・ソレイユ『トーテム』

才人ルパージュがサーカスで描く“人類の進化”

Photo:OSA Images Costumes: Kym Barrett  © 2010 Cirque du Soleil

Photo:OSA Images Costumes: Kym Barrett
© 2010 Cirque du Soleil

 カナダ・モントリオールが世界に誇る「シルク・ドゥ・ソレイユ」。“ヌーヴォー・シルク(新サーカス)”を旗印に、人間が行うアクロバットを中心としたそのパフォーマンスは世界的に人気を博している。イキのいい演出家を起用することでも知られており、昨年から今年にかけて日本各地で上演された『オーヴォ』の演出を手がけたブラジル出身のデボラ・コルカーは、来年のリオ・デ・ジャネイロ五輪のオープニング・セレモニーの演出・振付を担当することが発表されている。
 2016年2月から日本5都市を回る新作『トーテム』の演出を手がけているのは、カナダ・ケベック州出身の演出家ロベール・ルパージュ。映像を駆使した作品作りで“映像の魔術師”の異名をもつルパージュは、演劇作品からオペラまで幅広いジャンルの舞台を手がけ、日本にもそのファンは多い。シルクではラスベガスで上演中の『KÀ』を演出し、大好評を博した。“人類の進化”を描く『トーテム』でも、ルパージュお得意のプロジェクション・マッピングと、アーティストたちが繰りひろげるアクロバットの超絶技巧がテーマに見事に融合、両生類から宇宙飛行士までが登場する、ユーモアあふれるハッピーな作品に仕上がっている。類人猿から進化した人間は、今や宇宙へと飛ぶ存在となり、月面上を飛び跳ねる——。随所にルパージュらしさが織り込まれたテンポのよい展開で、子供から大人まで楽しめること請け合いの作品だ。
文:藤本真由
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年1月号から)                         

2016.2/3(水)〜5/22(日) お台場ビッグトップ
問:インフォメーションデスク0570-020-520
※公演の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。 
http://totem-jp.com