この俊英が、ヴィオラの未来を変えてしまうかも。変幻自在な表現力を武器に、楽器の限界へと挑戦し続け、世界中の聴衆を驚かせているフランスのヴィオリスト、エイドリアン・ラ・マルカ。日経ミューズサロンのステージに登場し、多彩な作品からヴィオラの魅力を知らしめる。パリのコンセルヴァトワールに学んで3年目に、小澤征爾のミュージック・アカデミーに招待され、小澤や今井信子の薫陶を受けたラ・マルカ。全ての楽器を対象とするアバンセーヌ・コンクールでは、ヴィオリストとして初めて優勝、シフら巨匠とも共演を重ねた。
今回のリサイタルは、ショパン国際コンクールで4位入賞を果たしたピアノの山本貴志が共演。20世紀イギリスの女性ヴィオリスト、レベッカ・クラークの手になるソナタやシューベルト「アルペジオーネ・ソナタ」、ブリッジ「アレグロ・アパッショナート」「沈思せる人」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」からの名旋律のほか、加藤昌則による新作の披露も行われる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年2月号から)
3/4(金)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com