大きな飛躍をとげた話題のアーティストが登場
神奈川県民ホールのワンコイン・コンサート「音楽のおくりもの」は、2013年に始まった若手演奏家による室内楽シリーズ。「ワンコイン」なので、もちろん入場料は500円! 3月公演には、いま注目のヴァイオリニスト毛利文香が登場する。12年にソウル国際音楽コンクールで史上最年少&日本人初の優勝。15年は、3月にパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第2位、5月に最難関のエリザベート王妃国際音楽コンクール第6位と、いっそうの飛躍の年となった、まさに旬の演奏家だ。現在は慶應義塾大学の3年生。文学部で独文学を専攻しつつ、高校時代から桐朋のソリスト・ディプロマコースで学び、さらに15年9月からフランクフルト音楽大学のクロンベルクアカデミーに留学中という経歴には、自分の道をしっかりと見据える確かな視線も感じる。曲目はフランク「ヴァイオリン・ソナタ」、イザイ「無伴奏ソナタ第4番」、ワックスマン「カルメン幻想曲」。ピアノは同い年の若手・山西遼。
文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年1月号から)
2016.3/8(火)14:00 神奈川県民ホール(小)
問:チケットかながわ0570-015-415
http://www.kanagawa-kenminhall.com