新年のひとときをウィーンの調べで
音楽の街から新春の日本へ、響きの使者が舞い降りる。ウィーン・サロン・オーケストラは、現地でも抜群の人気を誇る名門楽団。1994年にウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団のメンバーにより結成され、シュトラウス一家やレハールらによるオペレッタやワルツなどを主要レパートリーに、伝統的なサウンドと独特の雰囲気を尊重しつつ演奏する一方、ミュージカルや映画音楽など新たなジャンルへの挑戦も続けている。
『ニューイヤーコンサート2016』では、「美しく青きドナウ」「ウィーン気質」「芸術家の生活」などJ.シュトラウスⅡのワルツやスッペのオペレッタ《軽騎兵》序曲など、なじみ深い旋律を、音楽芸術監督でコンサートマスターのウド・ツヴェルファーの弾き振りで。これに先立ち、ウィーンでのリサイタルが好評を博すなど、国際的に活躍するピアノの久元祐子をソリストに迎えて、モーツァルトの協奏曲第23番を披露。そして、“締め”はもちろん、「ラデツキー行進曲」を。華やかな気分に満ちた、新年のひとときが堪能できる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年12月号から)
2016.1/6(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp