国内外で活躍する名手たちの共演
『ローム ミュージック ファンデーション フレンズ コンサート』は、同ファンデーションがこれまでに奨学援助を行い、現在は国内外で活躍しているプロの演奏家たち「ローム ミュージック フレンズ」によるステージ。昨年に続いて第2弾となる今回は、第一線のソリスト級として活躍する12人が出演し、3部構成で魅力的な調べを紡ぐ。
第1部は「チェロ・アンサンブルの愉しみ」。奥田なな子、唐沢安岐奈、熊澤雅樹、辻本玲、横坂源、渡邊方子と、ソリストや国内外のオーケストラで主要メンバーとして活躍中の、6人のチェリストが集結。J.シュトラウスⅡ《こうもり》序曲やアンダーソン「フィドル・ファドル」を全員が揃って演奏するほか、ポッパー「演奏会用ポロネーズ」やボッケリーニ「2つのチェロのためのソナタハ長調」も披露する。
そして、第2部は、「管楽の息吹」と題して。まずは、フルートの藤井香織がボルヌ「カルメン幻想曲」やメンデルスゾーン「悲歌」など3曲を。続いて、トランペットの菊本和昭が、ピアノの佐竹裕介を伴い、ラヴェル「ハバネラ形式の小品」やエネスコ「レジェンド」など、やはり3曲を演奏する。
さらに、「華麗なるピアノ・トリオ」と銘打った第3部には、ヴァイオリンの木嶋真優とピアノの田村響、そしてチェロの林裕という、豪華な顔ぶれによるアンサンブルが登場。ベートーヴェンが遺した全部で11曲のピアノ三重奏曲の中でも、特に名品として知られる第7番「大公」を弾く。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年10月号から)
11/21(土)15:00 京都コンサートホール(小)
問:エラート音楽事務所075-751-0617
http://micro.rohm.com/jp/rmf