第41回 日本フィル 夏休みコンサート 2015

ドキドキとワクワクの体験をプレゼント

 「クラシック音楽をまだ体験したことのない子供たちが、家族と一緒に、生のオーケストラを楽しんでくれれば」との願いから、日本フィルハーモニー交響楽団が毎年続けている「夏休みコンサート」。41回目となる今回は11公演が行われ、本格的なフル・オーケストラのサウンドはもちろん、バレエやアニメ・ソングなど多彩なプログラムを満載したステージで、子供たちにドキドキとワクワクの体験をプレゼントしてくれる。
 園田隆一郎(7/18〜7/26)と三ツ橋敬子(7/30〜8/2)、気鋭の若手指揮者がタクトを振るステージは3部構成で、江原陽子がナビゲートと歌を担当する。第1部は、ベートーヴェン「運命」の抜粋で幕開け。ビゼー《カルメン》から「闘牛士の行進」、ホルスト「惑星」から「ジュピター」、ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」など耳なじみある旋律で、オーケストラの迫力あるサウンドを堪能する。
 第2部では、チャイコフスキー作曲のバレエ『くるみ割り人形』を、このコンサートのために鈴木稔が再構成・振付した特別バージョンで上演。美しいダンス(スターダンサーズ・バレエ団)と旋律が一体となって、色彩豊かなファンタジーの世界が展開される。そして、第3部はステージと客席が一体となって盛り上がる、恒例の「みんなでうたおう」のコーナー。『となりのトトロ』から〈さんぽ〉、『妖怪ウォッチ』から〈ようかい体操第1〉など人気のアニメ・ソングをはじめ、盛り沢山で楽しめる。今年の夏休みにしか体験できない、一期一会の特別なステージ。きっと、忘れられない思い出となるはずだ。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年7月号から)

7/18(土)〜8/2(日) 東京・神奈川・埼玉・千葉の8会場で開催
問:日本フィル・サービスセンター03-5378-5911
※各公演の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
http://www.japanphil.or.jp