読響 × アプリコ クラシック二大傑作選 皇帝&新世界

新鋭指揮者と名手で聴く2大名曲

 クラシックの名曲と共に贅沢な時間を過ごす大田区民ホール・アプリコの人気シリーズ『読響×アプリコ』。今回は、注目の新鋭指揮者・石川星太郎が登場し、読売日本交響楽団とともに、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」という2つの名曲を届ける。東京芸大指揮科を首席で卒業し、現在はロベルト・シューマン大学デュッセルドルフで研鑽を積む石川。名匠ゲルハルト・ボッセの後任として神戸市室内合奏団の指揮台に立つ一方、スイス・ボズウィルの現代音楽アンサンブルに招聘されてツアーを率いるなど、国際的に活躍している。「家路」のタイトルでも広く知られる第2楽章をはじめ、魅力的な旋律が満載で、最もポピュラーなシンフォニーの一つである「新世界より」。日本を代表するピアニストであり、特にベートーヴェン演奏には定評のある仲道郁代を迎えての「皇帝」。この2名作を石川がどのように聴かせるのだろうか。期待は高まるばかりだ。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年6月号から)

6/20(土)15:00 大田区民ホール・アプリコ
問:大田区民ホール・アプリコ03-5744-1600 
http://www.ota-bunka.or.jp