“弦の国”が誇る驚異のアンサンブル
音楽への情熱と緻密さ、そして人間としての暖かみが三位一体となったサウンドで、世界中の聴衆の耳を捉えているエルサレム弦楽四重奏団。アレクサンダー・パヴロフスキー(第1ヴァイオリン)ら、イスラエル気鋭の弦楽器奏者によって1993年に結成され、3年後にデビューを果たすや、完璧なアンサンブルがたちまち注目の的に。ニューヨークやロンドンなど欧米の主要都市でのステージを重ねる一方、オーストリア・グラーツでの「シューベルトならびに20世紀音楽コンクール」を制するなど登竜門での実績も上げ、ハイドンやベートーヴェンのシリーズや録音でも高い評価を得ている。
今回の来日公演では、「死と乙女」ことシューベルトの第14番に、スメタナの第1番「わが生涯より」、そしてモーツァルトの第14番(ハイドン・セット第1番)と、珠玉の弦楽四重奏曲を披露。20年以上の活動歴の中から紡ぎ出される驚異のアンサンブルを体感したい。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年6月号から)
6/15(月)19:00 紀尾井ホール
問:ミュージックプラント03-3466-2258
http://www.mplant.co.jp