神奈川県民ホールオープンシアター2015 子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』

子どもたちにこそ上質のステージを!

Photo:Kojiro Yoshikawa
Photo:Kojiro Yoshikawa
 神奈川県民ホールが毎年行っている「オープンシアター」。“芸術に触れ、劇場に親しむ”をコンセプトに、質のよい公演を低価格で楽しめるよう工夫されたイベントである。今年は子どものためのバレエとして、東京バレエ団の『ねむれる森の美女』が上演される(オーロラ姫:三雲友里加、沖香菜子/デジレ王子:岸本秀雄、梅澤紘貴)。物語の登場人物である式典長(カタラビュット)がナビゲーターとして登場し見どころを解説。ぬいぐるみが登場したり、客席に登場人物が現れたりと、子どもが集中力をもって観られるよう工夫されているのが特徴だ。休憩を挟んで1時間45分と比較的に短めなのも気軽で行きやすい。音楽は神奈川フィルハーモニー管弦楽団による生演奏。音楽と踊り、豪華な舞台装置に衣装と、本物の“総合芸術”に子どもを触れさせることのできる稀有な機会となっている。大人も子ども楽しめるこの公演、子どもの記念すべき劇場初体験の場として活用してみては?
文:石村紀子
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年5月号から)

5/31(日)11:30 15:00 神奈川県民ホール 
問:チケットかながわ0570-015-415 
http://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/