第12回(2012年度)佐治敬三賞に打楽器奏者 加藤訓子の「kuniko plays reich in Kyoto」および笙奏者 宮田まゆみの「Sep.5 2012 Thanks to John Cage」が選ばれた。
佐治敬三賞は、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈られるもので、2001年度(平成13年度)公益財団法人サントリー芸術財団(代表理事・堤剛、鳥井信吾)により制定された。3月12日(火)に開かれた最終選考会で選定され、3月18日(月)理事会において正式に決定された。賞金は200万円。
●「kuniko plays reich in Kyoto」
本公演は、スティーヴ・ライヒのカウンターポイント・シリーズに焦点をあてた構成で、演奏、音響、編曲の全てにおいて加藤訓子の強い意志が感じられる演奏会であったことが評価された。
<公演概要>
名称: 音楽と市民の広場40 Music Room vol.10
「kuniko plays reich in Kyoto」
日時: 2012年3月18日(日)15:00」
会場: 京都芸術センター 講堂
曲目: グルジアンソング(加藤訓子編)
ヤニス・クセナキス:ルボン〔a,b〕
スティーヴ・ライヒ: エレクトリック・カウンターポイント(加藤訓子編)
ヴァーモント・カウンターポイント(加藤訓子編)
アルメニアソング(加藤訓子編)
スティーヴ・ライヒ:シックスマリンバ・カウンターポイント(加藤訓子編)
ハイウェル・ディヴィス:パール・グラウンド」
構成・出演:加藤訓子
音響空間デザイン:深田晃
アフタートークゲスト:山中透(作曲家、プロデューサー、DJ)
主催: 京都芸術センター
●「Sep.5 2012 Thanks to John Cage」
本公演は、宮田まゆみがケージの生誕100年を記念して、誕生日の晩に企画したOne9の全曲再演。2時間10分あまりにおよぶ全曲再演という困難な企画を実現し、素直な解釈を示すことによって、ケージの音楽へと多くの聴衆を巻き込んだ力量が高く評価された。
<公演概要>
名称: ジョン・ケージ生誕100年没後20年
Sep.5 2012 Thanks to John Cage complete One9
日時:2012年9月5日(水)19:00
会場:サントリーホール ブルーローズ
曲目:ジョン・ケージ One9 全曲
笙独奏:宮田まゆみ
主催:株式会社AMATI