東京交響楽団に新コンサートマスター就任

 東京交響楽団は19日、2013年4月1日付でコンサートマスターに水谷晃(みずたにあきら)を迎えると発表した。

 水谷晃は1986年生まれで現在27歳。2010年4月から国内最年少コンサートマスターとして群馬交響楽団コンサートマスターとして活躍後、東京交響楽団コンサートマスターへの就任となる。

 定期演奏会への初登場は、2013年6月29日川崎定期演奏会第41回、6月30日第611回定期演奏会を予定している。

■水谷 晃 (みずたに あきら) プロフィール

 大分市生まれ。3歳よりヴァイオリンを木村二郎氏に師事。
93年度、95年度大分県音楽コンクールでそれぞれ第一位並びに最年少で特賞を受賞。その後、父の転勤に伴い、5年間インドネシアに滞在。P.プラボウォ・S.エングの各氏およびC.H.オーズィム氏のマスタークラスに選ばれ、師事する。

 帰国後、第56回全日本学生音楽コンクール名古屋大会第一位。第12回日本モーツァルト音楽コンクール入賞。南山国際高等学校を経て、桐朋学園大学を首席で卒業。その間、ヴァイオリンを小林健次氏、室内楽を原田幸一郎・毛利伯郎の各氏と東京クヮルテットに師事。
 在学中Verus String Quartetを結成し松尾学術振興財団より助成を受け、イェール大学夏期アカデミー・ノーフォーク室内楽フェスティバルに参加。その後、第57回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第三位入賞。日本の弦楽四重奏団の入賞は東京クヮルテット以来、38年ぶりの快挙となった。
 
 現在、ヴィルタス・クヮルテットのメンバー。2010年4月国内最年少のコンサートマスターとして群馬交響楽団コンサートマスターに就任。主要オーケストラにコンサートマスターとして客演するほか、宮崎国際音楽祭、木曽音楽祭、サイトウ・キネン・オーケストラ、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ、鎌倉芸術館ゾリステンに参加するなど、多方面にわたり活動している。2012年、群馬交響楽団での活躍が評価され、第9回上毛芸術文化賞を受賞。


<水谷晃 出演予定の主な公演>
2013年4月6日(土)11時 サントリーホール
  こども定期演奏会第45回
  指揮=大友直人

2013年4月7日(日)15時 ミューザ川崎シンフォニーホール
  MUZA・リニューアル・オープンコンサート
  指揮=ユベール・スダーン ほか
  ブルックナー:交響曲第9番  
      ブルックナー:テ・デウム

2013年4月13日(土)15時 ミューザ川崎シンフォニーホール
  オーケストラで楽しむ映画音楽IV
  指揮=秋山和慶 ピアノ=佐山雅弘 ナビゲーター=中井美穂 特別ゲスト=久石譲

2013年6月29日(土)18時 ミューザ川崎シンフォニーホール
  川崎定期演奏会第41回
  2013年6月30日(日)14時 サントリーホール
  第611回定期演奏会
  指揮=ドミトリー・キタエンコ チェロ=イェンス・ペーター・マインツ
  プロコフィエフ:交響的協奏曲  
     ラフマニノフ:交響曲第2番

2013年7月7日(日)14時 NEC玉川ルネッサンスシティホール
  東京交響楽団スペシャル・コンサート in NEC玉川ルネッサンスシティ
  ヴァイオリン=水谷晃 東京交響楽団
  芥川也寸志:弦楽のための三楽章(トリプルティーク) 
      バルトーク:弦楽のためのディベルティメント ほか