この12月、ウィーンとベルリンの最高峰のオーケストラの名手からなるウィーン=ベルリン ブラス・クインテットが来日する。中心となるのは元ベルリン・フィル首席トランペット奏者のガボール・タルケヴィ。サイトウ・キネン・オーケストラでもおなじみの現代最高の奏者のひとりだ。さらにウィーン交響楽団トランペット首席のマティアス・ケルンシュトック、ウィーン・フィルのホルン奏者トーマス・イェプストル、ウィーン交響楽団トロンボーン首席のワルター・フォーグルマイヤー、同楽団テューバ首席のフランツ・ヴィンクラーが加わる。至高のブラス・クインテットと呼びたくなるような強力メンバーだ。
プログラムはバラエティに富む。モーツァルトの《魔笛》の序曲と〈夜の女王のアリア〉や、エヴァルドの金管五重奏曲第3番、ピアソラ、ヨハン・シュトラウスII世なども。鮮やかな技巧に舌を巻きつつ、リラックスして楽しめることだろう。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2024年11月号より)
ウィーン=ベルリン ブラス・クインテット
2024.12/9(月)19:00 高崎芸術劇場 音楽ホール
12/10(火)19:00 神奈川県民ホール(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
https://www.proarte.jp
他公演
2024.12/8(日) 新潟/糸魚川市民会館(025-552-5900)
12/12(木) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(03-3464-3252)