ハープ・ソロで味わう珠玉の名品
実力派ハーピストとして、リサイタル活動やオーケストラとの共演、室内楽、スタジオ録音など、精力的な活動を展開している斎藤葉。東京芸大と同大学院を経て、スイス・ローザンヌ音楽院に学び、1991年には日本ハープ・コンクールのプロフェッショナル部門で第2位となった。そんな彼女が1987年から継続的に開いている、東京での自主リサイタル。7回目となる今回は『Primitive』と題して、基本に立ち返り、オーソドックスな独奏曲で構成する。まずは、ヘンデルの「シャコンヌ」、同じく「ハープ協奏曲」、リュートのための作品から編曲されたバッハの「組曲」(BWV996)とバロックを。そして、タイユフェール「ソナタ」、グランジャニー「ラプソディー」、パリッシュ=アルバース「セレナーデ」、カプレ「ディヴェルティメント」、トゥルニエ「ソナチネ」とフランス人作曲家による作品を中心に、スペイン人作曲家グリディの「古いソルチコ」も交えて、19〜20世紀に生み出された珠玉の名品の数々を紹介する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年2月号から)
3/21(土・祝)14:00 王子ホール
問 プロアルテムジケ03-3943-6677
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