[DANZA]公開直前! 新制作 『パゴダの王子』 のトークイベント開かれる

新国立劇場バレエ団の『パゴダの王子』 の公開に先立ち、トークイベントが10月9日(日)に催された。日英共同舞台制作の本公演は、ビントレー監督が初版と改訂版にさらなる改訂を果たし、舞台美術はトニー賞を受賞した美術家レイ・スミスが手がける。
改訂にあたってビントレーは、「ロマンチックな物語でありながら音楽にロマンチック性が欠けていた」といった問題点を見いだし、「男女のロマンスが中心だったオリジナルを、家族愛に焦点を置き変えたことにより、ストーリーに一貫性を持たせることができた」と経緯を説明。その他、意地悪なお姉さんを継母に設定し直したりと、様々な改善を追求。
本公演は、サラマンダー(トカゲ)が大きな意味を持つファンタジック・ワールドが展開されるが、そのサラマンダーには「シルク素材を駆使し、生きているかのように演出した」と力説するスミス。宮殿や四季の変化など、「日本の精神世界をイメージした」という舞台美術にも注目したい。
さらには、「歌川国芳の浮世絵の中に求めていたすべてがあった!」と熱く語るビントレーの妖しい妖怪たちも見どころのひとつ。「様々なものに姿を変えるエピーヌ女王は、4回の衣裳を替えて登場する」ということなので、こちらもぜひご期待を!

「パゴダの王子」
★10月30日(日)、11月1日(火)〜3日(木)、5(土)、6(日)・新国立劇場 オペラ劇場
●発売中 問:新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999
※リハーサルの模様はこちらからご覧になれます。