東芝グランドコンサート 2015 トゥガン・ソヒエフ(指揮) トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団

色鮮やかでポジティブな、万人必聴の名コンビ

 いまフランスのオーケストラが面白い。パリ管はじめ近年来日した団体をみても、これまでになく自発的な演奏を聴かせている。その筆頭がトゥガン・ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル国立管だ。彼らは、国内屈指の伝統を誇る『東芝グランドコンサート』の出演者として、来年2月にコンビ3度目の来日を果たす。
 同楽団は19世紀の初めに創設された名門。35年にわたるプラッソン時代に大躍進し、2008年からロシア出身のソヒエフを音楽監督に迎えている。彼はまだ30代ながら、ベルリン・ドイツ響とボリショイ劇場の音楽監督も兼務し、ベルリン・フィル&ウィーン・フィルなどの一流オーケストラに次々と客演するなど破格の勢いだ。
 彼らの12年の来日公演は圧巻だった。めくるめくドラマ性と豊麗な音で酔わせた「幻想交響曲」に「シェエラザード」…。特に、驚くほどカラフルな色彩感と生命力に溢れた後者は、今までに聴いた同曲のベストかもしれない。
 さらに熟したコンビが贈る今回のプログラムは、まず「牧神の午後への前奏曲」、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番、「展覧会の絵」。前半でフランスの香りと同国ヴァイオリン界の旗手・ルノー・カプソンの艶やかなソロを堪能させ、09年来日公演やCDに快演を印す「展覧会の絵」で華麗な妙技を誇示する。もう1つのプログラムは、ショパンのピアノ協奏曲第1番と「シェエラザード」。10年ショパン・コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワの雄弁なソロで魅了し、後はもう前記の通り。これはぜひ耳にして欲しい。
 濃密で輝かしい唯一無二のオーケストラ音楽を奏でる当コンビ、絶対のお薦めだ。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年10月号から)

2015/2/20(金)ザ・シンフォニーホール
2/21(土)サントリーホール
2/22(日)上野学園ホール(広島)
2/23(月)福岡シンフォニーホール
2/25(水)石川県立音楽堂
2/28(土)愛知県芸術劇場コンサートホール
3/1(日)東京エレクトロンホール宮城
3/2(月)ミューザ川崎シンフォニーホール
問 クラシック事務局0570-012-666 
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