4月に逝去した元ソニー社長・大賀典雄氏の、ソニーおよびソニーグループによる「お別れの会」が去る6月23日(木)に同氏が生前館長であった東京文化会館で行われた。同館の音楽監督・大友直人の指揮により、大賀氏が会長を務めていた東京フィルハーモニー交響楽団(合唱はソニー・フィルハーモニック合唱団)がベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」より第2楽章、モーツァルトの「レクイエム」より「デイェス・イレ」「ラクリモサ」、J.シュトラウス?の「こうもり」序曲など、大賀氏が好んだ作品の数々を演奏した。舞台上のスクリーンには大賀氏の功績を称えた映像が流れ、飛行機のコックピットで自ら操縦桿を握っている様子なども映し出された。また、葬儀委員長でソニー株式会社代表執行役会長兼社長のハワード・ストリンガー氏が弔辞を読み、同氏と親交が深かった桐朋学園大学学長でサントリーホール館長のチェリスト・堤剛氏がバッハ「無伴奏チェロ組曲第6番」より「サラバンド」を献奏した。