《こうもり》全幕上演に燃える区民たちの成果披露!
大田区文化振興協会による「Future for OPERA in Ota,Tokyo」は区民参加型のプログラムで、プロの演奏家と一緒に舞台に立ち、全幕オペラを上演することを目標に2022年にスタートした。スタート年には「オペラ歌手に挑戦! “HALL de SONG♪”」と題するワークショップやミニコンサートが開催されたが、いよいよ24年夏に予定されているオペレッタ《こうもり》全曲日本語訳詞上演に向けて、オペラ合唱団による成果発表会が2月に開かれる。
「TOKYO OTA OPERA コーラス」と名付けられた合唱団は、10月から音楽稽古を開始。指揮の柴田真郁、ピアノの吉田貴至らの指導のもと研鑽を積んできた。その成果を披露する今回のコンサートは2部構成となっている。第1部は柴田のナビゲーションによる公開リハーサル。ソプラノ宮地江奈、メゾソプラノ山下裕賀の2人のソリストも加わり、普段、合唱団のメンバーがどのような稽古を行っているかを見ることができる。オペラの演奏に興味がある、あるいはオペラがどんな風にして出来上がっていくのかを知りたいという人にとっても貴重な機会となりそうだ。第2部はこれまでに練習した曲の中から数曲を発表。全14回のレッスンで、合唱団がどのように成長したのかを期待したい。また、宮地と山下によるオペラ・アリアや重唱も聴くことができる。
場所は、本番の《こうもり》の会場でもある大田区民ホール・アプリコの大ホール。全席1000円で中学生以下無料と価格もリーズナブルだ。ぜひ気軽に足を運んでいただきたい。
文:室田尚子
(ぶらあぼ2024年1月号より)
Future for OPERA in Ota,Tokyo2023
TOKYO OTA OPERA コーラス オペラ合唱団によるミニコンサート(公開リハーサル付き)
2024.2/23(金・祝)14:00 大田区民ホール・アプリコ
問:大田区民ホール・アプリコ03-5744-1600
https://www.ota-bunka.or.jp