レオニード・サラファーノフ ミハイロフスキー劇場バレエ 〜旧レニングラード国立バレエ〜

『白鳥の湖』『海賊』『ジゼル』の全幕に主演!!


 長年「レニングラード国立バレエ」として親しまれてきたサンクトペテルブルクの名門バレエ団が新春、3年ぶりに待望の来日を果たす。同バレエ団の来日は23回目となるが、今回から由緒ある「ミハイロフスキー劇場バレエ」の呼称が用いられ、一段とグレードアップした舞台が楽しめそうだ。
 豪華ソリスト陣の中で、マリインスキー劇場から移籍して4年近くになるレオニード・サラファーノフが来日に寄せて抱負を語ってくれた。
 前回好評の『白鳥の湖』と『海賊』に加えて、今回は新たに『ジゼル』にも登場、3演目主演が大きな話題だ。
「『白鳥の湖』は、あまり他の劇場では見られない貴重な、A.ゴルスキー/A.メッセレル版です。『海賊』では、バレエ界の師匠でもあるルジマトフと一緒に踊れることが非常に素晴らしい経験で、光栄でもあり、モチベーションにも繋がっています。『ジゼル』は、バレエ団の日本公演では初めての披露となります」
 この劇場へ移籍して以来、ナチョ・ドゥアトをはじめモダン・ダンスなど多くの初演作品にチャレンジ。
「モダンを踊りながらクラシック・バレエに対する考えも色々変わりました。クラシック・バレエにもモダン・ダンスにある様々なルールを通して考えるようになりました。今は、マリインスキー劇場で踊っていた頃の自分と全く違います。この期間に良い方向に変わりました」
 具体的にどのような変化があったのだろう。
「ドゥアトの『ロミオとジュリエット』のお陰で私の演技の能力が著しく成長しました。このバレエの中には、非常に複雑なデュエットが多く、他のバレエでも様々な動きやアイディアを使用するようになりました」
 また、「ナチョ・ドゥアトが特別に振り付けた『眠れる森の美女』と『くるみ割り人形』がとても独創的で実験的なものだと思います」との見解も。
 今後踊ってみたい作品については、「マクミランの作品はまだ踊ったことがないのでぜひ。それからフォーサイスもまた踊ってみたいです。バランシンの作品を踊る機会が少なくなったのはちょっと寂しいけれど」
 バレエ団には、おなじみのイリーナ・ペレンやエカテリーナ・ボルチェンコらに続く若い才能がひしめいている。サラファーノフが注目するのは、ヴィクトル・レベデフ(2010年入団)、イワン・ザイツェフ(11年入団)、アナスタシア・ソボレワ、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ(13年入団)などで、新進たちのフレッシュなステージも見逃せない。
 最後に日本のバレエ・ファンへメッセージ。
「日本の観客の皆様と再会するのは、毎回大事なフェスティバルに参加するような気分です。こんなに温かく歓迎してくれる国はほかにありません。ぜひ公演を見にいらして下さい。きっとご満足いただけることと思います」
取材・文:渡辺真弓
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年12月号から)

『新春スペシャル・ガラ』
2015/1/3(土)、1/4(日)各14:00 東京国際フォーラム ホールA
『ジゼル』
2015/1/6(火)、1/7(水)各19:00 東京文化会館
『海賊』
2015/1/8(木)、1/9(金)各19:00 東京文化会館
『白鳥の湖』
2015/1/10(土)15:00、1/11(日)14:00 東京国際フォーラム ホールA
2015/1/12(月・祝)15:00 神奈川県民ホール
問 光藍社チケットセンター050-3776-6184 
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