芸術賞に輝いた舞台!
創立15周年の今年、3月の『ラ・バヤデール』、10月の『カルメン』と大作の初演を次々に成功させ快進撃を続けるKバレエ カンパニー。年末はチャイコフスキーの名作『くるみ割り人形』で、記念シリーズの掉尾を締めくくる。熊川哲也によって2005年に初演されたこの作品は、現実から夢の世界へ移り変わるマジックが鮮やかで、ファンタジー溢れる超大作として第5回朝日舞台芸術賞に輝いたもの。
赤坂ACTシアターでの上演も7年目を迎え、“赤坂サカス・バージョン”はクリスマスの風物詩としてすっかり定着している。全9回の公演で、主役のマリー姫とくるみ割り人形/王子に5組のカップルが登場するのもKバレエならでは。初日の白石あゆ美&宮尾俊太郎をはじめ、浅川紫織&遅沢佑介、浅野真由香&伊坂文月、佐々部佳代&池本祥真、神戸里奈&井澤諒、どの組み合わせも魅力的だが、なかでも3年前に入団し伸び盛りの井澤の王子デビューが注目される。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年12月号から)
12/20(土)〜12/26(金) 赤坂ACTシアター
問:チケットスペース03-3234-9999
http://www.k-ballet.co.jp