ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターへの正式就任が決定した樫本大進が都内のホテルで記者会見を開いた。通常2年間とされる試用期間だが、1年3ヵ月という短期間での就任となる。
「12月10日に正式就任の決定を受けてびっくりしましたし、まだ実感がわきません。団員による投票日も2、3日前に知りました。団員の皆さんと芸術監督のサイモン・ラトルに認められて嬉しいです。今後、試用期間という言い訳がきかなくなり、その点でのプレッシャーは感じています。ベルリン・フィルは団員に若い人が増え、インターナショナルな雰囲気です。“外人”として入った僕もすぐに受け入れてくれ、明るく楽しみがら音楽を一緒に創っています。ベルリン・フィルでは(私は決める立場にはないのですが)マーラーとブルックナーをどんどんやっていければと思います。ベルリン・フィルの音を絶対に失わずに演奏していきたいですし、いつかサントリーホールでのコンサートを、と思っています。今後、多くの作品を勉強しなくてはいけないのはもちろんですが、コンサートマスターですから、より深く勉強しなければならないと考えています。ベルリン・フィルを引っ張っていける存在になれるよう頑張っていきます。ベルリン・フィルで私がコンサート・マスターを務める次の公演はジルベスター・コンサートです(12/29〜12/31の3回公演)。本来なら小澤征爾さんが振る予定でしたが、代役にグスターボ・ドゥダメルさんが振ってくださいます。ドゥダメルさんは私が試用期間中に初めてコンサートマスターを務めた公演の指揮者でした。何か運命的なものを感じます」
今後の樫本大進情報はジャパン・アーツのウェブサイトをご覧ください。