ボヘミアの名門合唱団が贈るクリスマスソングと祖国の名曲
チェコ少女合唱団「イトロ」が、4年ぶり8度目の来日を果たす。首都のプラハから約100km離れたフラデツ・クラーロベーで1973年に創設された同団には、6つの予備課程に分かれて350名ほどの生徒が在籍。選抜された30名のみがプロとしてステージに立てる。国際コンクールで36回もの優勝を重ねており、無二の実力を持った由緒ある合唱団だ。
今回は「ホワイトクリスマス」や「ジングルベル」「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」などのクリスマスソングを披露。祖国のチェコより、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章「ラルゴ」や、スメタナの「モルダウ」なども。
その極上の歌声は、「アメリカの少年少女合唱団の歌唱様式や性格を変えた」と、高い芸術性に加え、その指導法にも注目を集めるほどの美しさ。1977年より音楽監督を務めるイジー・スコパルのタクトでいかに紡がれるかが楽しみだ。
文:桒田 萌
(ぶらあぼ2023年12月号より)
2023.12/1(金)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
https://stage.exhn.jp