ジャンルを超えた一流アーティストたちの饗宴
2012年、花柳壽輔、井上八千代、野村萬斎らがクラシック音楽で踊って話題を呼んだ『日本舞踊×オーケストラ』の第2弾が上演される。構成・演出には、前回に引き続いて花柳壽輔、監修は、宝塚歌劇団の植田紳爾。まず注目したいのがラヴェルの『ボレロ』。今回はアレッシオ・シルヴェストリンの振付で、吉田都が日本舞踊家の男性群舞36名と共演する。また、日本舞踊『保名』をモチーフにした『パピヨン』では、ドビュッシーに乗せ、森英恵の衣裳をまとった麻実れいが花柳壽輔と舞を披露。さらに、若央りさ振付・横尾忠則の美術で轟悠が出雲のお国に扮する『いざやかぶかん』、市川ぼたんや花柳寿楽、藤間恵都子らによる『葵の上』、チューダーのバレエを明治の日本に置き換えた『ライラックガーデン』など、チャレンジ精神あふれる計5演目を上演する。演奏は、園田隆一郎(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団。歴史的な一夜にぜひ、立ち会いたい。
文:高橋彩子
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年7月号から)
12/13(土)18:30、12/14(日)15:00 東京文化会館
問:東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp