クララ=ジュミ・カンがインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで優勝

 第8回インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールでクララ=ジュミ・カンが最高位となるゴールド・メダルを獲得した。同コンクールは1982年に創設され、4年に1度開催されている。今回は9月10日から26日までの17日間にわたって開催され、世界各国より40名のヴァイオリニストが参加した。同コンクールの過去の受賞者には竹澤恭子(1986年優勝)、セルゲイ・ハチャトウリアン(2002年第2位)、オーガスティン・ハーデリッヒ(2006年優勝)など、現在世界的に活躍するヴァイオリニストが名を連ねている。
 クララ=ジュミ・カンは1987年生まれの韓国系ドイツ人。史上最年少(4歳)でマンハイム高等音楽院に入学。ザハール・ブロンに師事し、5歳でハンブルク交響楽団との共演でデビューした。7歳でジュリアード音楽院の全額奨学生となり、ドロシー・ディレイらに師事。その後、ベルリン・ハンス・アイスラー高等音楽院でクリストフ・ポッペンに師事し、現在は韓国国立芸術大学にてナムユン・キムに師事している。ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール第2位(2009年)、今年の仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門優勝などの受賞歴がある。
 日本においての今後の公演は、東京交響楽団との共演(2011/5/7・東京オペラシティコンサートホール)、リサイタル(2011/6/1・浜離宮朝日ホール、6/3・仙台市青年文化センター)などが予定されている。

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