ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団 & 森麻季 クリスマス・コンサート

極上の響きと清らかな歌声に酔う、いち早い至福の聖夜


 最高級のアンサンブルに浸り、清澄な歌声に酔いしれる…。年の瀬にそんな素敵な楽興を堪能できるのが『ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団&森麻季 クリスマス・コンサート』だ。同楽団は、460余年の歴史を誇り、柔らかく深い“いぶし銀”のサウンドと品格溢れる音楽で格別な支持を受けるシュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管)のトップ奏者達の集まり。1994年、今回指揮をとるヘルムート・ブラニー(母体のコントラバス奏者で古楽の造詣も深い)を中心に創設され、超名門楽団の佳きエッセンスを伝えている。本公演は、その伝統の味わいと人気・実力とも屈指のソプラノ歌手の名唱を、一挙に楽しめるのが嬉しいポイント。演目も、モーツァルトを中心に、バッハ、ヘンデル、コレッリの格調高い名曲が揃う。中でもモーツァルトの交響曲第29番は、かつて母体楽団が日本で至福の名奏を披露しているだけに、必聴(特に冒頭の弦の響き)の1曲。もちろん森麻季の精妙なアリアに癒されるのもいい。ここはひと足早いハッピー・クリスマスを!
文:柴田克彦
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年12月号から)

12/3(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 
http://www.japanarts.co.jp
※ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団の全国公演については上記ウェブサイトでご確認ください。