全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)が主催する第46回ピティナ・ピアノコンペティションの特級は、8月18日にセミファイナルの審査が実施され、片山柊による新曲課題を含む45~55分のリサイタル形式でおこなわれた。7名のセミファイナリストの中から、嘉屋翔太、神原雅治、鈴木愛美、三井柚乃の4名が8月21日にサントリーホール大ホールで開催されるファイナルへの進出を決めた。
ピアノ協奏曲が課題となるファイナルは、梅田俊明指揮の日本フィルハーモニー交響楽団との共演。短期間で指揮者打ち合わせ、オーケストラ練習、ゲネプロを経て本番を迎えるタフなラウンドとなる。
[ファイナル演奏順](曲名はファイナルでの演奏曲目)
嘉屋翔太
サン・サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.22
開成高等学校在学中の2017年、ウィーン国立音楽大学にてマスタークラスを受講しディプロマを取得。以降多数の国内コンクールで入賞を重ねる。2021年、第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ワイマール)にて最高位の第2位に入賞し、同時に聴衆賞、サン=サーンス最優秀解釈賞を受賞。室内楽や管弦楽作品への造詣の深さを活かした多面的な作品解釈において高い評価を受けている。 チューリンゲン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする国内外のオーケストラとの共演等、ソリストとして精力的に演奏活動に勤しむ傍ら、室内楽や作編曲等にも取り組みいずれも好評を博す。これまでに石井克典、菊地裕介、佐藤彦大、武田真理、ファルカシュ・ガーボル、ギグラ・カツァラヴァ、故野島稔の各氏に師事。2022年度よりヤマハ音楽支援制度奨学生。シャネル・ピグマリオンデイズ2023参加アーティスト。
神原雅治
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18
ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞併せて東京都知事賞・ヒノキ賞、福田靖子賞選考会第2位を受賞、第73回全日本学生音楽コンクール高校生の部全国大会第1位、第8回仙台国際音楽コンクール・審査員奨励賞受賞、第4回ハンス・フォン・ビューロー国際コンクール・プロフェッショナル部門第3位。2022年山田貞夫音楽財団奨学生。22/23年フォルクヴァンク芸術大学にてヘンリ・ジークフリードソン氏に師事。現在は関本昌平氏、清水皇樹氏に師事。名古屋音楽大学・ピアノ演奏家コース(4年間継続特待生)3年生。
鈴木愛美
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
2002年大阪府生まれ。4歳よりピアノを始める。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)に給費奨学生として入学。現在4年在学中。第27回フッペル鳥栖ピアノコンクールフッペル部門第1位。第32回宝塚ベガ音楽コンクール・ピアノ部門第4位。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会において、第36回C級入選、第42回F級ベスト17賞受賞。第17回”万里の長城杯”国際音楽コンクールピアノ部門中学生の部第1位。2020年度より毎年 「東京音楽大学ピアノ演奏会~ピアノ演奏家コース成績優秀者による~」に出演。浜松国際ピアノアカデミー2023に参加。これまでに、稲垣千賀子、佐藤美秋、石井理恵、仲田みずほ、石井克典の各氏に師事。
三井柚乃
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18
2001年生まれ。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会においてG級銀賞、Pre特級ベスト5賞、グランミューズJカテゴリー第1位。なごや青少年ピアノコンクール大学生部門2位、総合2位、名古屋市長賞。第10回ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan高校生部門金賞、杉谷昭子賞。第1回ラフマニノフ国際ピアノコンクールF部門第2位。第10回ドリアードピアノアカデミー第2位、あしなが奨学金授与。これまでに長谷川淳、奥村真の各氏に、現在、江口文子、大友聖子、後藤正孝の各氏に師事。愛知県立明和高等学校音楽科を経て、現在昭和音楽大学ピアノ演奏家コース4年、同附属ピアノアートアカデミー在籍。明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。
【Information】
2023ピティナ・ピアノコンペティション特級ファイナル
2023.8/21(月)16:30 サントリーホール 大ホール
共演:梅田俊明(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団
チケット:全席指定
一般:SS席9,000円 S席6,000円 A席4,500円 B席3,500円
ピティナ会員:SS席7,500円 S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円
学生:SS席6,500円 S席4,500円 A席3,500円 B席2,500円
学生ピティナ会員:SS席6,000円 S席4,000円 A席3,000円 B席2,000円
問:サントリーホールチケットセンター(ファイナルのみ) 0570-55-0017
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