今年1月に食道がんの治療のため6月までの公演予定をキャンセルした小澤征爾が、8月の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」のオペラ公演と10月中旬から始まるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヨーロッパ公演、および同楽団との日本ツアーでの指揮を降板すると発表した。治療は順調に進んでおり体力回復に努めているが、長時間の飛行機による移動が必要なウィーン・フィルとのツアーと、短期間にオーケストラ・コンサートとオペラ公演の両方を指揮しなければならない「サイトウ・キネン〜」は体力的に難しいという主治医のアドバイスに従ったもの。「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で小澤が指揮するのはオーケストラ・コンサート4公演のみとなる予定。サントリーホールが主催する「ウィーン・フィルハーモニーウィークインジャパン2010」は予定どおり開催されるが、小澤征爾の出演はとりやめとなる。
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