ピアニストの高田匡隆がシノーポリ賞を受賞

 指揮者ジュゼッペ・シノーポリの業績を称えてその名を冠した同賞は、イタリア共和国が芸術・文化振興のために設立したもので、サンタ・チェチーリア音楽院の全卒業生の中で最も優秀な演奏家に与えられる。アントニオ・パッパーノをはじめ、審査委員全員一致での決定とのこと。イタリア人以外での受賞者は高田匡隆(まさたか)が初めてとなる。高田は1977年、神奈川県生まれ。2000年に桐朋学園大学卒業。在学中に第68回日本音楽コンクールで第1位となっている。卒業後、ハンガリー国立リスト音楽院、イタリア国立サンタ・チェチーリア音楽院などで研鑽を積んだ。現在は日本とヨーロッパでリサイタルを開き、音楽祭にも出演している。