伝統ある「コンクール」&聴衆も一体の「フェスタ」が6年ぶりに帰ってくる!
「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023」が5月に住友生命いずみホールを主会場として開かれる。本来は3年ごとの開催だがコロナ禍で延期と中止が続き、2017年の「第9回」以来6年ぶり。第1回を開いた1993年以来30余年、コンクール部門は今や世界でも有数のコンクールに成長した。第1部門は弦楽四重奏、今回の第2部門はピアノ三重奏とピアノ四重奏が対象だ。「フェスタ」は年齢制限や課題曲がないユニークな音楽祭だ。6人までの編成で、楽器の種類や組み合わせも自由。審査員も応募制の一般審査員が中心になる。モンゴルやロシアの民族楽器のアンサンブル、マリンバやピアノのデュオもあれば、バヤンとダルシマーなど珍しい楽器も登場する。
開催に先立ち、3月22日に記者会見が行われた。コンクール審査委員長の堤剛は「世界7大室内楽コンクールとも評されるようになった本大会の果たす責任の重さを感じています。予備審査は非常にレベルの高いジャッジとなりました。演奏家、教育者、そして人間としても素晴らしい審査員の先生方をお迎えすることができ、水準の高い演奏を期待していただければ」と述べた。
フェスタ審査員長の呉信一は「予備審査では、聴いたこともないような民族楽器も含めて審査を行わないといけません。とにかく大変でした。本選の1次ラウンドは富山と三重で、セミファイナルとファイナルは大阪で、お客様にも参加しながら楽しんでいただけるフェスタにしたいと思います」と抱負を語った。
文:小味渕彦之
(ぶらあぼ2023年5月号より)
大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023
2023.5/12(金)〜5/18(木) 大阪/住友生命いずみホール 他
入賞団体披露演奏会
5/19(金)14:00 19:00 大阪/住友生命いずみホール
5/21(日)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)
問:日本室内楽振興財団06‐6947‐2184
https://jcmf.or.jp/compefesta2023
※コンクール&フェスタの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。