三浦一馬(バンドネオン) 東京グランド・ソロイスツ(TGS) 第7回演奏会 プレミアムコンサート

ピアソラの名品と巨匠マルコーニの新作で師弟のサウンドに酔う

 三浦一馬が2017年に起ち上げた東京グランド・ソロイスツ(TGS)は、第一生命ホールを拠点とする、ピアソラ演奏に特化した室内オーケストラ。編成は、三浦のバンドネオンと、ソロ・ヴァイオリン(石田泰尚)、ヴァイオリン6、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス2、パーカッション、ギター、ピアノ。ピアソラの鋭い切れ味とクラシックの洗練が混合した独自のサウンドで、現代的にアップデートしたピアソラを生んでいる。

 今回そこに、三浦の師であるネストル・マルコーニが加わる。現代最高峰のバンドネオン奏者。2006年、来日中のマルコーニを高校1年生の三浦が別府の寿司屋にアポなし突撃。その場で演奏を聴いてもらい弟子入りの約束を取り付けたのは有名なエピソードだ。三浦の弾く愛器アルフレッド・アーノルドも師から譲り受けた楽器。

 公演の見せ場はピアソラのバンドネオン協奏曲。なんと彼らが二人で弾く“ダブル・ソリスト版”初演だ。録音で聴くピアソラ自身のこの曲の演奏はかなり自由で、強烈な存在感が溢れている。現代の名手が二人で、そこにどう挑み、どんな感性でピアソラの魂を受け取るのか。“ピアソラ専門”のTGSがマルコーニの書き下ろし新作を演奏するのも注目だ。

 過去には追加公演が設定されるなど毎回完売がお決まりの人気公演。今回は最初から2デイズだが油断禁物。すでに発売中で、席はどんどん埋まっている模様。今すぐチケットサイトへ!
文:宮本 明
(ぶらあぼ2023年4月号より)

2023.8/26(土)、8/27(日)各日14:00 第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 
https://www.triton-arts.net