第62回カンヌ国際映画祭のクロージング作品として上映された話題作『シャネル&ストラヴィンスキー』が公開される。
舞台は1920年のパリ。ファッション・デザイナーとしてトップに上りつめたココ・シャネルは、当時センセーションを巻き起こしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)率いるセルゲイ・ディアギレフなど多くの芸術家たちと交流し、また経済的な援助を行っていた。あるとき、7年前に初演されたバレエ「春の祭典」が酷評されて以来、創作活動の上でスランプに陥いっていたイゴール・ストラヴィンスキーと出会う。「春の祭典」を観てからというものストラヴィンスキーの才能に心酔していたシャネルは彼に同情を寄せるが、いつしかお互いに恋愛感情が芽生えはじめ、シャネルはストラヴィンスキーのパトロンとなり、しまいには彼の家族までも自分の別荘に住まわせることに。はたしてこの2人の愛のゆくえは…。
「春の祭典」の上演シーンやストラヴィンスキーの音楽、カール・ラガーフェルドによる豪華な衣装がドラマに華を添えている。主演はアナ・ムグラリス(ココ・シャネル)とマッツ・ミケルセン(ストラヴィンスキー)。2009年製作、ヤン・クーネン監督作品。
2010年1月、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー