第15回東京国際音楽コンクール<指揮>の本選が11月1日に東京オペラシティコンサートホールにて行われ、第3位にミハイル・レオンティエフ(ロシア/1982生)、入選に松井慶太(日本/1984生)とジュリアン・ルロワ(フランス/1983生)という結果が発表された。第1位・第2位、特別賞・斎藤秀雄賞の該当者はいなかった。
このコンクールは33ヶ国・地域より152名の応募があり、書類・ビデオ選考通過者の6名が東京オペラシティコンサートホールでの第1次予選(オーケストラの指揮)に参加した。第1次予選を勝ち抜いた5名(日本2名、韓国1名、ロシア1名、フランス1名)が審査曲(課題曲)と自由曲を指揮する本選に参加した。審査曲はメンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」、自由曲では、レオンティエフはグリンカの幻想曲「カマリンスカヤ」を選択した。管弦楽は新日本フィルハーモニー交響楽団および東京交響楽団。審査委員長の外山雄三をはじめ、ユベール・スダーン、ライナー・キュッヒル、クレール・ジボー、ペーター・ギュルケ、ヨルマ・パヌラら錚々たるメンバーが審査にあたった。
翌日に都内のホテルで行われた入賞者発表記者会見で、第3位に入賞したレオンティエフは「この結果は非常にうれしいです。この入賞が私の指揮者としてのキャリアの糧になると思います」とコメント。審査員のヨルマ・パヌラは第1位と第2位に該当者なしという今回の結果について「残念ながら、1位と2位に該当する優秀な指揮者に必要なボディ・ランゲージを持ち合わせる参加者がいなかった」と述べた。レオンティエフは2010年3月1日に東京オペラシティコンサートホール(管弦楽:読売日本交響楽団)、3月5日に兵庫県立芸術文化センター(管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団)で同コンクールの入賞デビューコンサートに出演する予定。