音楽のある週末 第20回 オイロス・アンサンブル 2014

名曲を変幻自在の編成で


 クラリネットの髙橋知己が、オーボエの古部賢一やフルートの佐久間由美子らソリストや一流オーケストラの首席級として活躍する管弦の名手を集めて、1997年に結成、トリオから大編成のアンサンブルまで、変幻自在の組み合わせでオリジナリティあふれるサウンドを紡いできたオイロス・アンサンブル。古今の名曲を題材として、メンバーの個性と可能性を最大限に発揮できるよう、時に壑橋が自由な発想で編曲を施し、「オイロスでなければ生み出せない音楽」を提供し続けて来た。
 今回も、トリオによるベートーヴェンの「“お手をどうぞ”の主題による変奏曲」や、八重奏によるフロンメル「管楽組曲」、“全員参加”の十四重奏でドヴォルザークのチェロ協奏曲(ソロ:藤森亮一)の一部や、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」(抜粋)、ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」など、盛りだくさんのプログラム。果たして、どんな響きに出逢えるのか。実際に音が出るまで、誰にも分からない。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年9月号から)

10/25(土)14:00 第一生命ホール
問:トリトン・アーツ・ネットワーク・チケットデスク03-3532-5702 
http://www.triton-arts.net