DEDICATED 2014〜OTHERS〜

女優も初登場のシリーズ3回目

(C)大河内禎

(C)大河内禎

 卓越した身体テクニックをもとに、常に新しいことに挑んできた首藤康之。今回3回目を迎える「DEDICATED」もそのひとつだ。捧げられた、という意味で、第1回は震災の年だった。首藤自身が「ダンスを通して自分の思いを捧げる」ために始めたという。
 今回のサブタイトルは「OTHERS」、つまり他者である。2演目からなり、ひとつはサルトルの小説をモティーフにした『出口なし』。「他人は地獄だ」というセリフで有名である。首藤の信頼も厚いダンサーの中村恩恵、女優のりょう、演出にダンスにも造詣が深い白井晃を迎える。もうひとつは3年ぶりの再演となる『ジキル&ハイド』。こちらは「自己の中の他者」を描くソロダンスだ。演出は『空白に落ちた男』など、マイムを基調としたダンスで共演を重ねてきた小野寺修二。
 両作品ともに、高い表現力が求められる。時に言葉で、そしてついに言葉では届かぬ深い世界にまで首藤が踏み込んでいく舞台が見られるだろう。
文:乗越たかお
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年11月号から)

10/24(金)〜10/26(日)
KAAT神奈川芸術劇場ホール 
問:チケットかながわ0570-015-415 
http://www.kaat.jp

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