気鋭ピアニストが新旧2台の銘器で紡ぐ芳醇な響き
ベーゼンドルファー・ピアノとピアノ音楽の歴史を、二人の若手ピアニストの演奏で味わうデュオ・リサイタルが開催される。一人目の演奏者は、フォルテピアノなど歴史的鍵盤楽器を自在に操り、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位を獲得した川口成彦。もう一人は、マリア・ジョアン・ピリスの薫陶を受け、第20回リーズ国際ピアノコンクールにて46年ぶりの日本人歴代最高位となる第2位入賞を果たした小林海都だ。国際的にも注目を集める二人が今回弾くのは、ベーゼンドルファー最高位モデルの「Model290インペリアル」と、世界に数台しかないといわれる1909年製「Model250」。“いま”と“過去”が交錯する音色でモーツァルトからショパン、ブラームスといった、幅広い時代の連弾および2台ピアノ作品を楽しむことができる。「Model250」による演奏を聴くことができるのは世界的にも稀ということもあり、ぜひこの機会にじっくりと耳を傾けてほしい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2023年2月号より)
2023.4/22(土)18:00 東京文化会館(小)
問:サポート・アーティスツ・アソシエーション sprt.artists.ticket2023@gmail.com
https://primesartists.wixsite.com/supportartists/