ピアニストでドビュッシー研究家の青柳いづみこの『六本指のゴルトベルク』(岩波書店刊)が第25回「講談社エッセイ賞」を受賞した。青柳は演奏活動と並んで文筆家としても高い評価を得ており、受賞も多数。また、多くの著作が単行本化されファンも多い。昨年刊行された『六本指〜』はミステリー映画や小説とクラシック音楽とのかかわりを扱った内容で、文芸と音楽の両方に造詣が深い青柳ならではのエッセイ集。クラシック音楽ファン以外でも楽しめる内容になっている。同賞の贈呈式は9月4日に行われ、賞状・記念品及び副賞100万円が贈られる。