アメリカ・テキサス州フォート・ワースで開催されていた第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールにおいて辻井伸行(20歳)が優勝した。Haochen Zhang(中国)も1位タイで辻井と優勝を分かち合った。辻井は同時にビヴァリー・テイラー・スミス賞(コンクールのために書かれた新曲の最も優れた演奏に対して授与される賞)も受賞した。辻井には賞金2万ドルと金メダル・銀製トロフィーが贈られ、加えてアメリカ内外における3年間のツアー契約と録音契約が用意されている。辻井の演奏は予選のスクリーニング・オーディションから大きな反響を呼び、同コンクールが名前を冠するヴァン・クライバーン氏も『フォート・ワース・スター・テレグラム』紙で全盲の辻井の演奏について「奇跡としか言いようがない、まさに神業だった」と絶賛している。1962年に始まった同コンクールで、過去の日本人最高位は野島稔の第2位(1969年)。辻井は7月7日(火)、サントリーホールにおける「イマジン七夕コンサート2009」に出演予定。
ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール
コンサートイマジン