【CD】ザ・パッション/齊藤一也

 パリとベルリンで学び、カンピージョスやマリア・カナルスなど、数々の国際コンクールで上位入賞を果たし、世界から注目を集めているピアニストの齊藤一也。デビュー盤には彼の幅広いレパートリーを支えるテクニックが存分に発揮された超絶技巧作品を多数収めた。特にラフマニノフの「音の絵」におけるタッチの精密さと表現の緻密さには圧倒される。そのピアニズムの魅力は大曲でも活きており、「コレルリの主題による変奏曲」、そしてリストの「ダンテを読んで」では細部までこだわり抜かれた音色づくりが行われ、スケールの大きな音楽が構築されている。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2022年12月号より)

【information】
CD『ザ・パッション/齊藤一也』

ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲、10の前奏曲 op.23-4、「音の絵」op.33-5, 7、同op.39-5、パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏(齊藤一也編)/リスト:ダンテを読んで、泉のほとりで、ハンガリー狂詩曲第12番、愛の夢第3番 他

齊藤一也(ピアノ)

アールアンフィニ
MECO-1075 ¥3300(税込)